米国民が愛する革靴ブランド「Allen Edmonds」を修理してみた
”Allen Edomonds(アレンエドモンズ)”は、米国の歴代大統領も愛用し、あのオバマ大統領が初登庁の際に”着用しなかった”という理由で騒がれたという逸話もあるほどの、米国を代表する革靴ブランドです。
現行ではアメリカ国内に工場が無いらしく、90’s以前のMade in USAのものは年々貴重になっているんです...が、先日立ち寄ったとある古着屋の隅に、90’sUSA製のウイングチップがホコリまみれで放置されており、4000円ほどになっていたところを救い出しました。
~状態~
持ち帰ってすぐにケアはしたのですが、つま先は削れ、側面にはヒビ割れ、コバはガサガサ...と、割と絶望的。今回は強硬手段を使い、多少強引に修理することにしました。
~修理道具~
用意したのは各種紙やすりと、コロンブス社から出ている「アドカラー」。
今回はかなり傷が深かったので、400番くらいの紙やすりからざっくりかけて、1000,2000、3000番と仕上げる感じでした。アドカラーは写真の3色があればだいたいの靴に対応できるのかな、と。
・ヤスリがけ
このくらいざっくり削っても割となんとかなります。慣れていない作業というのもあり、おそるおそるやっていたら5時間が経過していました...。
・染色
アドカラーをパレットに出して混ぜつつ、水で溶かして薄く重ね塗り。
速乾で色乗りも良く、かるくこすった程度では色移りもしなさそうでした。
完全なヒビ割れも軽いシワ程度には持ち直していますね。
ここまでやったら、乾かして普段どおりの磨き作業に入ります。
~シューケア道具~
用意したのはコロニルのリムーバーとクリーム、コロンブスのワックス、適当な馬毛・豚毛ブラシ、綿100のTシャツの切れ端です。
ブラシは毛がへたるのが早いですが、安いもので大丈夫だと思います。磨き用の生地は綿100の起毛素材なら何でも良いかと。ケア内容は特に拘りがないのでここでは省きます。
~ビフォー&アフター~
ビフォーと、
アフター。
側面はこんな感じ。
コバにもヤスリをかけ、アドカラーの黒を乗せて磨きました。
やはり表面の劣化は否めませんが。個人的にかなり持ち直したと思います。
ボロ靴を見つけた方はぜひ試してみてください。5時間も同じ靴を触ったら嫌でも愛着が湧くので...。