【購入品】90’s PUMA社製「German Trainer(ジャーマントレーナー)」
名作ヴィンテージ 「ジャーマントレーナー」
1970年代頃のドイツ軍で使用され始めたのが起源である「ジャーマントレーナー」は、現在でも数々の著名ブランドがデザインのサンプリングを行っている名作スニーカーです。
ホワイトレザーのアッパーにガムソールが一般的で、ブラックカラーのものは上官用だと言われており、流通数が極端に落ちるそうです。今回購入したのはブラックでした。(ソールまで黒いのは初めて見ました...)
~ディティール~
・正面
従来のものと比べ、末広がりにスエードレザーのラインが入っているだけの少し簡素なデザイン。
・側面
プーマのスポーツシューズによく見られるラインステッチが入っています。
パタゴニアのmarsしかり、ミリタリーをファッションブランドが手掛けた時のこういった細やかな主張に魅力を感じます...。
・ソール
プーマのロゴとサイズ表記が入っています。
・製品表示
わかりにくいですが、シュータンにMade in Portugalと書かれています。
ゴールドカラーのプリントもプーマらしいディティールですが、アクセ等をシルバーで統一している自分としては表から見えないところに持ってきてくれたのはありがたい。
~雑感~
正直、着用時の快適さで褒められる箇所はありません...(笑)
ソールのクッション性は無いし、靴の中で足が動くので靴紐もすぐ緩むし...。
ですが、それを補って余りあるほどに秀逸なデザインをしており、致命的にも思える不便ささえも可愛げに思えるほど魅力的な靴だと感じました。
今回はこのへんで。
【リペア】ゴワゴワのモヘアカーディガンをトリートメント
ジャパン・ヴィンテージ?
先日、セカンドストリートにてオールドユニクロを見つけた際、実はもう1着グッドな服を発見していました。それがこちら。
80-90s ブラックモヘアカーディガン デッドストック
当時はデパートにでも売られてたのでしょうか?日本語の製品表示と可愛らしいヤギの絵が書かれたタグの付いたデッドストックでした。
生地はアクリルとモヘアの50:50。
毛足が長めでツヤもあり、今年のトレンド感にもバチッとハマる一着かなと。
獣毛のケア
デッドストックとはいえ、毛はゴワついて縮んでしまっていたので、そのまま着ると少し窮屈に感じました。カーディガンは着丈長めにゆったりと着たかったので、頭髪用のトリートメントをかけて生地を弛めることに。
頭髪用で大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、要は人間の髪も獣毛も性質は一緒ってことです。
・用意したもの
シリコン入りトリートメント(市販の安物は大体該当します)
ぬるま湯
手順としては
ぬるま湯にトリートメントを溶かす
↓
もみ洗いの要領で毛に浸透させる
↓
生地を傷めないように優しく伸ばす
↓
軽くトリートメントを流し、乾燥させる
といった感じ。
結果は...
写真では分かりづらいですが、狙ったとおり肩幅、身幅、着丈をそれぞれ5センチ程度づつ伸ばす事に成功。さらに油分が補給されたからか、毛の手触りもすこしなめらかになりました。
ついでに裏地のナイロンがちょっと安っぽく見えたので引っ剥がして、肩パットも摘出。体に沿ったなだらかなシルエットに。
かなりうまく行ったのでほかのニットでも試してみようかなと思います。みなさんも押入れにしまい込んだガサガサのセーターがあったら是非試してみてください。では。
【購入品】オールドユニクロのススメ?
~オールドユニクロ~
現在、ファストファッションブランド業界の頂点に君臨しているユニクロは、1984年の広島県で誕生しました。当時は「UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE」という社名だったそうです。
そんなユニクロといえば、「ダサい」「ダサくない」と議論が繰り返されているブランドでもあり、私は正直、「ダサい」と思っていました。
ですが、最近の+jのアイテムには目を引くところがありますし、コアな古着ファンの間で熱を帯びつつある、1990年代前後の「オールドユニクロ」と呼ばれるアイテム達も、意外と良い雰囲気を醸しています。
今回はそんな「オールドユニクロ」を数着を手に入れたので、ご紹介していきます。
いざ、セカンドストリートへ。
オールドユニクロを探しに...というわけではなく、ただの気まぐれでセカンドストリートを訪れたのですが、そこで思いがけず「良いユニクロ」を発見しました。今回購入したのは以下の2着です。
・00s カシミアニット
着心地&色味抜群。
生地や縫製のモロさを心配しましたが、しっかり着用感がありつつもほつれや擦り切れ等は無かったのである程度信用できるかな、と。
日本人体型に合っているので大きいサイズでもシルエットに極端な膨らみはなく、程よく抜けた雰囲気に。デニム、カーゴ、ワーク、どんなパンツに合わせても良さそう。
一見普遍的な形で使いづらそうな色なので、まさしく”着て分かる”タイプの服だな、と感じました。
・90s MA-1
オールドユニクロをセレクトする某有名古着店のオーナーさんも太鼓判を押した、名作「UNI-QLO MA-1。」
いわゆる「ブルゾン」のような肩を落として着るモノではなく、MA-1らしくまるっこいシルエットや細かいディティールを再現しつつ、どこか抽象化されたようなチープさが愛くるしい。
裏返してレスキューオレンジで着用しても良さげです。
で、着てみた。
着てみました。ちなみにデニムも90’sのユニクロです(笑)
どうでしょうか?私は安物には安物なりの良さがあるんだなと思いました。
他にも、オールドユニクロにはUSA製のTシャツやユニクロを大企業に押し上げたメガヒット商品であるフリースなど、「たかが」とは言えない服が沢山あるようです。気になった方は近所の古着屋...ではなく、リサイクルショップへ。
米国民が愛する革靴ブランド「Allen Edmonds」を修理してみた
”Allen Edomonds(アレンエドモンズ)”は、米国の歴代大統領も愛用し、あのオバマ大統領が初登庁の際に”着用しなかった”という理由で騒がれたという逸話もあるほどの、米国を代表する革靴ブランドです。
現行ではアメリカ国内に工場が無いらしく、90’s以前のMade in USAのものは年々貴重になっているんです...が、先日立ち寄ったとある古着屋の隅に、90’sUSA製のウイングチップがホコリまみれで放置されており、4000円ほどになっていたところを救い出しました。
~状態~
持ち帰ってすぐにケアはしたのですが、つま先は削れ、側面にはヒビ割れ、コバはガサガサ...と、割と絶望的。今回は強硬手段を使い、多少強引に修理することにしました。
~修理道具~
用意したのは各種紙やすりと、コロンブス社から出ている「アドカラー」。
今回はかなり傷が深かったので、400番くらいの紙やすりからざっくりかけて、1000,2000、3000番と仕上げる感じでした。アドカラーは写真の3色があればだいたいの靴に対応できるのかな、と。
・ヤスリがけ
このくらいざっくり削っても割となんとかなります。慣れていない作業というのもあり、おそるおそるやっていたら5時間が経過していました...。
・染色
アドカラーをパレットに出して混ぜつつ、水で溶かして薄く重ね塗り。
速乾で色乗りも良く、かるくこすった程度では色移りもしなさそうでした。
完全なヒビ割れも軽いシワ程度には持ち直していますね。
ここまでやったら、乾かして普段どおりの磨き作業に入ります。
~シューケア道具~
用意したのはコロニルのリムーバーとクリーム、コロンブスのワックス、適当な馬毛・豚毛ブラシ、綿100のTシャツの切れ端です。
ブラシは毛がへたるのが早いですが、安いもので大丈夫だと思います。磨き用の生地は綿100の起毛素材なら何でも良いかと。ケア内容は特に拘りがないのでここでは省きます。
~ビフォー&アフター~
ビフォーと、
アフター。
側面はこんな感じ。
コバにもヤスリをかけ、アドカラーの黒を乗せて磨きました。
やはり表面の劣化は否めませんが。個人的にかなり持ち直したと思います。
ボロ靴を見つけた方はぜひ試してみてください。5時間も同じ靴を触ったら嫌でも愛着が湧くので...。
90s”UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE” ユニクロデニム穿き込み 1ヶ月目
厳かなヒゲ、鮮やかな縦落ち…。どこのデニムだと思いますか?
これ、UNIQLOなんです。最近90sUNIQLOのアイテムが熱いと聞いて試しに購入してみました。洗いは一ヶ月に一回ほどにして、定期的に色落ちの報告もしていこうと思います。
ちなみに古着で購入したので、購入時からヒゲはバッチリ、膝裏には濃淡がなくシワが付いてるぐらいかなあ、という感じでした。
~ディティール~
・タグ
確か革タグの個体もあったのですが、こちらは紙タグです。
創業当初の社名である「UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE」という文字がプリントされていますね。
・バックポケット
ステッチはもとからありませんが、赤タブが付いてます。古いレプリカブランドなどにはよくありましたが、リーバイスが商標をとった今ではなかなか見られないディティールですね。
~色落ち~
・前面
前のオーナーさんが上手に履き込んでいたらしく、ヒゲは一ヶ月前からハッキリついてました。より濃くなったのかな、という感じ。サイドシームは巻き縫いなので独特なアタリが出ていますね。
・背面
最初は履きジワが付いてるなあ、って感じでしたが、一ヶ月履き込んだら徐々に濃淡が出てきました。作業着として履いたのでしゃがむ動作が多かったんだと思います。
・裾
購入時から擦り切れていてシワのアタリも出ているのですこしゆったりめに履かれていたのかなと思います。ブーツなんかを履いた時はここがかっこいいんですよね…。
もとからかなり色落ちしていたとはいえ、これからもっと味の出てくるデニムかなと思います。穿き込み具合もあるのか、個人的には生地の安っぽさなども気にならず、USAのインディゴと違った色味をしていたり、なかなか面白いデニムだな、と。
今回はこのへんで。
ユーロヴィンテージ 40sフレンチピケパンツ 購入レビュー
フレンチヴィンテージのピケパンツを購入。
最近までユーロの古着にはそこまで触れてこず、自分の好きなワーク系から入ろうと思いコーデュロイを探したんですが、ピケパンツでかなり好みのものを見つけたのでそっちにしました。
アメリカのラフ&タフなものと比べ、ワークウェアにも上品な風合いが見受けられます。
~ディティール~
・タグ
フレンチヴィンテージではお馴染みの黒字に金字刺繍のものです。社名は「Dumont D'urville」。調べによると、フランスの探検家の名前を冠したコットンピケの名門ブランドだとか。
・ボタン等
ベルトループはなくボーン&コロゾ(象牙ヤシ)のサスペンダーボタン、ボタンフライとなってます。隠しポケットも一つ付属してますね。
・針シンチ
針刺しのシンチバックが付属。ウエストを2インチほど調整できます。40-50sのワークウェアによく見られるディティールですね。
・生地感
古着を好きになった時期がカーハートのペインター人気全盛だったので、安直ですがダブルニー仕様が嬉しい(笑)。
生地自体はしっとりとなめらかで、かつ重厚な存在感もあり耐久性も信頼できそうです。ガシガシ履いて壊れたらリペアしていこうと思います。
ユーロのヴィンテージは軽く調べた感じでもミリタリーやワークの面白そうな名品がわんさか見つかったので、アメリカ古着も買いつつ、ゆっくり浸かって行こうと思います…